年金制度の仕組みは「公的年金」と「私的年金」で成り立っている
年金制度の仕組みは難しくて、私も理解するのに時間がかかってしまいました。複雑に感じる年金制度ですが、基本的な部分が分かれば大まかな仕組みを理解することができます。
年金制度の始まり
まず年金制度の始まりをご存知でしょうか?
年金制度の始まりは明治時代にさかのぼり、当時は軍人や官吏などを対象にした恩給制度がきっかけだそうです。この制度によって、公務員などに対して共済組合制度が導入されて、現在の共済年金が始まったと言われています。
昭和に入ってからはサラリーマンを対象にした厚生年金が始まり、自営業者のための国民年金制度がスタートしました。この後も、様々な年金の種類の成り立ちや制度の改正などが色々と行われています。
「公的年金」と「私的年金」で成り立っている
年金の対象は高齢者だけではないでも説明しましたが、年金には「公的年金」と「私的年金」があります。年金制度は、この2つの年金によって成り立っているのです。
「公的年金」には、国民年金・厚生年金・共済年金といった年金があります。国民年金は全ての国民が納める年金であり、国民年金基金や厚生年金、共済年金が上乗せされます。さらにその上には、「私的年金」という任意によって納める年金をプラスすることができるのです。
年金制度は4階建て
年金制度の仕組みは、4階建てで成り立っていることをご存知でしたか?年金制度の1階から4階までは、以下のような仕組みとなっています。
- 1階→国民年金
- 2階→国民年金基金、厚生年金、共済年金
- 3階→企業年金(厚生年金基金)、職域相当分
- 4階→個人年金、確定拠出年金
まず、1階の国民年金は全ての被保険者を対象としています。
2階からは被保険者同士それぞれ異なり、第1号被保険者は国民年金基金、第2号被保険者のサラリーマンは厚生年金で公務員は共済年金です。
3階は、第2号被保険者のみ対象でサラリーマンは企業年金(厚生年金基金)、公務員は職域相当分を納めることができます。
そして4階は個人年金と確定拠出年金(第2号被保険者は個人年金のみ)という年金があります。
1階から2階までは『公的年金』、3階から4階までは『私的年金』という仕組みになっているのですね。
日本年金機構ホームページ
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